福島県会津若松市で毎年開催されている「会津まつり」に、女優の「綾瀬はるか」さんが参加したことをきっかけに「新島八重」という女性が、多くの人々に再び注目されています。
綾瀬はるかさんは、NHK大河ドラマ「八重の桜」でこの歴史的な女性「新島八重」を演じ、その魅力を全国に伝えました。
しかし、実際の新島八重はどのような女性だったのでしょうか?
この記事では彼女の生涯や、綾瀬はるかさんがどのようにしてその役を演じ上げたのかについて深掘りしていきます。
- 綾瀬はるかさんがNHK大河ドラマ「八重の桜」で新島八重を演じた背景とその縁での会津まつりへの参加経緯
- 新島八重が会津藩の砲術師範役・山本権八の娘としての生い立ちと、男子に負けない活発な性格で砲術の技術を習得した経緯
- 日本における女性の銃砲の取り扱いが稀であった中、新島八重がその技術を実戦で発揮した戊辰戦争の背景
- 八重が戊辰戦争時に使用した、当時の最先端技術を持つアメリカ製のスペンサー銃の特徴とその重要性
綾瀬はるかが演じた新島八重とは
新島八重という名前を聞いたことがあるでしょうか。彼女は幕末の会津藩で活躍した女性で、綾瀬はるかさんが演じたことで一躍有名になりました。
この記事では、新島八重と綾瀬はるかさんがどのような役割を果たしたのか、その背景や意義について詳しく解説していきます。
- 大河ドラマ「八重の桜」の主人公
- 綾瀬はるかが演じる会津の女スナイパー
大河ドラマ「八重の桜」の主人公
私を始め、多くの人がNHKの大河ドラマ「八重の桜」を通じて新島八重という女性の名前を知ったことかと思います。
この大河ドラマでは、綾瀬はるかさんが主人公の八重を熱演しました。この縁がきっかけとなり、綾瀬はるかさんは会津で開催される「会津まつり」の会津藩公行列に毎年参加するようになりました。
2023年時点で7度参加しています。
綾瀬はるかが演じる会津の女スナイパー
綾瀬はるかさんが演じた新島八重は、会津藩の砲術師範役・山本権八の娘として生まれました。
彼女は少女の頃から男子に負けない活発な性格で、砲術の技術を習得し、藩内でも異色の存在となりっていました。
このような背景を持つ八重を、綾瀬はるかさんがどのように演じたのか、その魅力とは何だったのでしょうか。
新島八重と戊辰戦争
戊辰戦争とは、明治新政府と徳川幕府の間で行われた戦争です。この戦争の中で、新島八重はどのような役割を果たしたのでしょうか。
また、綾瀬はるかさんが演じる八重の姿は、実際の戊辰戦争の中でどのように描かれているのでしょうか。
- 会津戦争での新島八重の活躍
- スペンサー銃を駆使した狙撃手
会津戦争での新島八重の活躍
会津戦争は戊辰戦争の一部であり、会津藩の新島八重もこの戦争に参加することとなります。(※このとき八重は24歳)
彼女は「スペンサー銃」を駆使して敵を狙撃し、その活躍は悲惨な戦争の中での痛快な逸話として伝えられています。
このような技術を持つ女性は当時としては非常に珍しく、彼女の存在は多くの人々に衝撃を与えました。
スペンサー銃を駆使した狙撃手
新島八重が使用していたスペンサー銃は、7発の弾丸を連発できるという特徴があり、八重はこの銃を駆使して敵を狙撃しました。
アメリカ製の新型銃であったスペンサー銃は、一度に7発を連射可能という当時では最先端の技術を持っていました。
幕末の時代、多くの高性能な銃が西洋から日本へと輸入されていましたが、連射可能な銃はまだ珍しく、1発撃った後には再度弾を装填するのが当たり前でした。
その中で、新島八重だけが持つスペンサー銃は、一度に7発の弾を装填し、レバーと撃鉄の動作だけで連射できるという革命的な兵器だったのです。
この光景を目の当たりにした新政府軍は、さぞかし恐怖を覚えた事でしょう。
なお、会津藩兵にこの銃が一般的に配備されていたわけではなく、実際には藩内でこのスペンサー銃を持っていたのは新島八重一人だけだったそうです。
彼女の家が「砲術師範役」という特別な状況がもたらした奇跡の一挺だったです。
さらに、スペンサー銃が藩に配備されていなかったため、専用の銃弾も手に入れるのは困難だったはずです。八重自身も後に、この状況について以下のように述べています。
「まるで弁慶の七つ道具を負うたように、腰には弾を百発、家から持って出ました。百発撃ってしまうまで命があったらよいと思いまして、百発まで持って参りました」
(「新島八重子刀自懐古談」)
限られた百発という弾数で、自分の最善を尽くそうと決めた八重は出陣する時に心に誓ったのです。もし弾がなくなったら、その時は仕方がないと彼女は考えていたのでしょう。
まとめ:綾瀬はるかが演じた新島八重
以上が、新島八重と綾瀬はるかさんに関する記事の内容となります。
新島八重の歴史的背景や綾瀬はるかさんが演じた役割、そして戊辰戦争での彼女の活躍について詳しく解説しました。
この記事を通じて、新島八重の魅力や彼女が果たした役割について深く理解していただければ幸いです。
■ポイントのおさらい
- 幕末に西洋からの高性能銃の輸入が増加
- スペンサー銃は7発を一気に弾倉に込めて連発可能な兵器
- 会津藩兵にはスペンサー銃が配備されておらず、八重の家にのみ存在
- 八重はスペンサー銃の銃弾を百発持ち、出陣
- 八重は夜襲部隊に加わり、スペンサー銃で敵を狙撃
- 綾瀬はるかはNHK大河ドラマ「八重の桜」で主人公の八重を演じた
- 山本八重は会津藩の砲術師範役・山本権八の娘
- 八重は男子に負けない活発な性格で、砲術の技術を習得
- 日本には鉄砲や大砲を撃つ女性はほとんどいなかった
- 八重は戊辰戦争で実戦での射撃技術を発揮
- 八重が24歳の時、新政府軍が会津城下に侵攻