簗瀬橋
栃木県宇都宮市天神2丁目。
田川に架かる「簗瀬橋」です。
戊辰戦争の戦いの一つである「宇都宮城の戦い」において、土方歳三率いる旧幕府軍の先鋒軍は、宇都宮城東に位置するこの簗瀬橋を突破して下河原門へと攻め込みました。
ドラマなどでも描かれ土方歳三を語るうえでは外せない、あの有名な「セリフ」が生まれたのがこの地です。
あまりの激戦に恐れをなして逃げ出そうとした味方である旧幕府軍兵士を、
退却するものは誰でもこうだ!
と、言い放ち切り捨てたのがこの簗瀬橋付近であったとされます。
また、【桑名藩戊辰戦記】には
「土方歳三は歩兵の退くを見て、進め進めと令しつつ、逃げる者一人を斬り倒す」
と記されており、これは事実であった事が確認できます。
土方歳三は後日、この斬り捨てた兵士の墓石建立を同門で日光勤番中であった土方勇太郎に依頼したとされています
宇都宮城から程近い場所にある簗瀬橋ですが、この場所は大通りから離れていおり、道も橋も交通量が少ないため見つけるのは中々大変かもしれません。
宇都宮城は現在城址公園として整備されているので、車で訪れた際は公園の駐車場に停めて徒歩で来るのがオススメです。
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